融資が下りたのでその過程を公開！⑥まとめ

埼玉のほぼ中心東松山市で行政書士をやっている田村栄嗣です。
本日も、「創業融資」について詳しく解説していきます。

ちょっとだらだらと書いてしまったので、流れと添付書類などの情報そして、感想などを書いていこうと思います。
ただ、私が申請したのはただの『創業融資』ではなく『再挑戦創業融資』という特殊な融資だったので皆さんの参考になるかはわかりません。
しかし、このコロナ禍で飲食店などをたたんで、別業種で再起しようとする方もいるかと思いますので、その方々の一助になればと思います。

融資申し込みから実行までの流れ

融資を申し込んでから、実行されるまで約2か月かかっています。
特に、資金繰り表を提出してから、次のステップに行くまでに3週間以上かかっているのが大きいですね。この間、お盆休みと銀行担当者の夏休みなどがあったのが理由ですかね。
もともと、自分で調べた時に、仮申請から融資実行まで2か月かかると聞いたのでそれほど遅いとは感じませんでしたね。むしろ、仮申請から融資実行まで約3週間と忙しかった気がします。

必要書類など

①再挑戦創業融資申請書（様式8‐1）　こちらからダウウロードできます→　県指定様式集
②清算した会社の閉鎖登記簿　2通　　これは再挑戦創業融資に特有のものです。
③印鑑証明　　　　　　　　　2通　　発効後3か月以内のもの
④住民票　　　　　　　　　　1通　　発効後3か月以内のもの
⑤自宅の全部事項証明書（登記簿謄本）　1通　発効後3か月以内のもの
⑥開業届
⑦確定申告や決算を済ませている場合、納税証明書（私は確定申告前なのでいりませんでした）

意外と紛失してしまうのが⑥の開業届です。税務署で再発行してもらえるようなのですが、金融機関で口座を開業する場合も必要になるので必ず取っておきましょう。

これだけはやっておけ！

開業を考えたらまず商工会に行け！

前回の起業時は何となく敬遠していた商工会でしたが、現在の商工会は開業を考えたらとりあえず相談に行けとネットで書かれていたり、私がイメージする商店街のお祭りで福引をやっているだけのものではなさそうです（失礼！）。今回はネットで情報を集めて、開業2か月後に入会をしました。
実際、入会時に聞いてみると弥生会計の入力講座や週に2回、中小企業診断士の無料相談会、週1日の税理士の無料相談会など充実しています。今回、私が受講した『創業塾』も商工会の活動です。
このようにコンテンツが充実しているのでまだ迷っている方がいたらぜひ入会することをお勧めします。
ただ、どのようなコンテンツがあるのかはその自治体の商工会により違うので、とりあえず相談に行ってみて決めてください。ちなみに我が東松山市は総合にかなり力を入れているので、様々な恩恵を受けられます。特に、この創業塾を全日受講すると、特別創業支援が受けられ、法人登記の登録免許税が半額になるのは驚きでした。

開業動機は別紙で熱く語れ！

今回、申請額満額の融資実行となったわけですが、実績が重視される通常の融資と違って、経営者のやる気や意気込みそして計画性が重視されると思います。開業の動機については、必ず別紙にしなるべく多くのことを書いたほうがいいと思います。長ければいいというものではありませんが、指定用紙の数行の枠に収まる程度の動機しかない起業家はいないと思います。私も根性論などは苦手な方なのですが、ここはやはり自分の起業に対する熱い思いを担当者にぶつけることが大事です。東京都などでは保証協会担当者との面談があるそうなのですが、埼玉県ではありませんでした。ということは、保証協会の担当者が申請者の思いを知るのは書面の上だけということになります。こう聞けば、創業動機がいかに重要かお分かりになると思います。

銀行の担当者としっかりコミュニケーションを取れ！

銀行の担当者が保証協会への窓口になります。もちろん、融資が実行になれば担当者の成績になりますので、一生懸命やってくれます。それでも、最初に相談してから約2か月伴奏をしてくれる存在です。おその間お互いに気持ちよくやり取りをしたほうが何かとスムーズに事が運びますし、融資実行後もいろいろ相談をすることができます。今回、Hさんにはけっこう面倒な事業計画書の数字の部分をほぼ作り上げていただきました。おかげで、私は開業動機などの部分に集中することが出来ました。
このように、銀行の担当者の存在は大きいものです。

その他のこと

①銀行には屋号の通帳のほかに融資用の個人の講座を開講する必要がある。
　融資はこの口座に実行されますし、返済もこの口座から行います。

②埼玉県の保証協会付き融資は保証協会担当者との面談がない。
　これは意外でした。前回の金融公庫の創業融資の場合、担当者が事務所だけではなく、当時借りていたアパートのほうもチェックに行っていました。その分、数回にわたる銀行担当者との面談ややり取りがこの面談の代わりになっているのだと思います。これは私の感想であって実際のところはわかりません。

③嘘はつかずに素直な気持ちで臨む
創業融資というものはまだ実績がないので、結局のところ創業者自身を売るしかありません。逆に実績がないので融資が実行されやすいという面もあります。創業後数年たって融資を受けようとしたとき、数年続けて赤字だったら、まず融資は無理でしょう。なので、創業時が最も融資が受けやすい時だともいえるのです。自分の起業への思いをありったけ開業動機に綴り、融資担当者にぶつけましょう！
ただし、嘘を書いてはいけません。特に経歴のごまかしは致命的です。詳しくは書けませんが、保証協会や金融公庫の担当者は調べる術を持っています。経歴によるマイナス点は、開業への熱い思いで十分にプラスに持っていけます。素直な気持ちで融資に臨んでください。そうすれば、結果はついてくるはずですよ。
これから融資に臨む方の幸運をお祈り申し上げます。

本日はここまでです。お疲れさまでした。

創業融資に関して疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください！