埼玉のほぼ中心東松山市で行政書士をやっている田村栄嗣です。
本日は、「会社設立のメリット・デメリット」について解説していきます。
このブログでは、会社がどういうものかという会社法的な説明は必要最小限に止め、会社を作るためには何が必要でどこに行ってどのような手続きをすればいいのかを説明していきます。
このブログを読めば、1人で会社を設立することができるようになると思います。
しかし、設立の手続きは一か所では済まないため、膨大な時間が必要になります。
そこで、手続きは専門家にまかせて、その分営業に力を入れてスムーズに経営をスタートすることをおすすめします。
ただ、自分の会社がどのような流れで出来上がったのかを理解することは、会社経営に必ずプラスになるはずです。
なぜ、わざわざ会社を作るのか?
会社を作るには手間とお金と時間がかかります。
それでも、会社を作るのはなぜなのでしょうか?
会社を設立する理由はいろいろありますが、皆に共通していることがあります。
それは「会社にすると様々なメリットがある」という、実にシンプルなものです。
それでは、会社を作るメリットとは何なのでしょうか?
会社設立のメリット
1.のメリットの解説
⑴個人事業主の所得税
⑵会社を設立した場合の法人税
所得(売り上げではなく)がコンスタントに400万円を超えるようにになったら、個人事業主から法人に切り換える目安と言われています。
2.のメリットの解説
社会的な信用がおおきくなるとはどういうことでしょう?
主に3つあります。
①金融機関からお金を借りやすくなる。
会社には資本金というものがあります。これは、会社を作るときに出資してもらったお金、つまり運転資金のことです。この資本金が大きければ、それだけ会社の資金繰りに余裕があることになります。
資金繰りに余裕があれば金融機関も返してもらえる可能性が高いのでお金を貸してくれます。
②従業員を募集しやすくなる。
これは、多くの会社の社長さんが言っていることです。個人事業主の時は求人広告で募集をかけてもちっとも応募がなかったけど、会社にしたら応募が増えたというケースはよくあります。
「アスナ商店」よりも「(株)アスナ商店」の方がお金があって経営も安定している気がしませんか?
現実には、個人事業主でも経営基盤がしっかりしているところもありますし、株式会社であっても赤字体質で財務がボロボロというところもあります。しかし、募集者からしてみればやはり後者に応募したくなるものです。イメージの問題ですが大事なところです。
4.のメリットについての補足
出資した分に責任を負わないとは、設立した会社が債務超過に陥り倒産した場合、出資した株主はその会社の負債に対して責任を負わないということです。これを「有限責任」といいます。
しかし、中小企業では通常、会社がお金を借りたりする場合、代表取締役が連帯保証人になることがほとんどなので「無限責任」とかわりなく、このメリット個人事業と変わらない規模の会社ではあまり意味がないかもしれません。
会社設立のデメリット
2.の解説
法人化で最も大きなデメリットです。従業員の給与のおよそ30%で、その半分を会社が負担しなければなりません。
次回以降は…
会社設立のメリット・デメリットを説明してきましたが、毎期400万以上の利益が出ているのであれば、法人化をおすすめします。
やはり、節税におけるメリットは大きなものがあります。
節税はわかるけど、特に従業員を雇わず一人でやっていきたいという人もいるかもしれません。
そのような人には「株式会社」ではなく「合同会社」が向いています。
合同会社は設立や運営が株式会社に比べて簡易で小規模の会社に向いています。
次回以降、その辺を話していく予定です。
埼玉県での会社設立に興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください!
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